公道を運転する前に、注意点や運転のコツを教えてください!

走行中の信号以外での停止の仕方や前の車の幅の取り方、自身の車幅の感覚など、コツを教えていただきたいです。急な飛びだしや反対車線の車が怖くなり過剰反応する傾向があります。長距離は5年くらい運転していませんが、先月沖縄のホテル敷地内で少しミニクーパーを運転しました。今年の7月からアメリカに赴任になり車での通勤が必須となるため講習をお願いしたくご連絡いたしました。
また運転練習の開始前に、運転に関するガイダンスをしてから始めていただけないでしょうか。

【一般道路を走行するうえでの注意点】

■優先順位の確認。
・道路幅の大きな道が優先
優先道路を走行中、狭い道からの車両に反応して急ブレーキ・急停車をしないでください。
ただし、本当にその車が飛び出してくる可能性も否定できないため、右足はブレーキペダルのうえに移動して
いつでも停止できる準備をしておくことです。
ブレーキを踏みたくなったら、必ずルームミラーで後方確認をお願いします。
(ブレーキを踏む際、後方確認の癖が付いてきましたら不用意なブレーキはなくなります)

・交差点の優先順位
直進と左折が優先。
優先(自分が直進・左折)の際に、対向の右折車よりは、基本的に先に行きます。
この場合も対向車の急な飛び出しに備えて、場合によっては右足をブレーキペダルに移動します。

・黄色信号、基本は停止。ただし、急ブレーキになる場合は、落ち着いて通過。
(車用の信号機だけではなく、歩行者用の信号機も視界に捉えると、黄色信号に変わるタイミングを予測できます)

■危険予測とブレーキの構え
・運転中は、視線を一か所に残さず、常に「どこかに危険が潜んでいないか?」視野を広く危険を探します。
少しでも危険を察知した場合、右足はブレーキペダルに移動します。
ただし、危険を察知しただけで不用意に急ブレーキを踏まないでください。
ブレーキを踏める準備
または、軽く減速して様子見
が基本です。どうしてもブレーキを強く踏みたくなった場合は、ルームミラーで後方車両の確認をお願いします。

■速度のメリハリ
・見通しの悪いところ
・駐車車両の近くを通過するとき
・歩行者や自転車の近くを通過するとき
・交差点の入口~出口まで
上記のような場合は、速度を落として慎重に走行します。
しかし、視界が良好で特に危険が見当たらない場合は元気よく加速!!
速度にメリハリをつけて、安全・且つ周囲の車の迷惑にならない運転を意識しましょう。

>走行中の信号以外での停止の仕方や前の車の幅の取り方
■走行中の安全な車間距離
・走行している速度 - 15 = 残って数値分のメートル
例: 50キロ - 15 = 35メートル

■信号以外の停止の仕方
・早めに「左ウインカー」または「ハザードランプ」を付けて、後方車両に減速することを伝えます。
ルームミラー、左ドアミラー、左目視で後方の安全を確認しならが、早めに優しくブレーキをかけはじめてください。
(長い距離を使って、徐々にスピードを落とすように注意ください)

・走行中の速度にもよりますが、停車目標地点を50メートル以上先に設定

>車幅の感覚

■100%の車幅感覚を求めると、いつまでたっても自信が出てきません。
事実、指導している私たち自身でも100%把握しているわけではありません。
あまり神経質になり過ぎないことが重要です。

■車両の感覚は、目標の設定が80%。
比較対象を設定し、その目標(比較対象)と比べて
「あの目標より、もう少し右・・・」
「あの目標より、もう少し左・・・」
と、意識することで感覚が身に付いてきます。

■赤信号で停止する際、意識的に自分の位置を考えて停車する練習。
・前車と全く同じ位置
・前車より、少し左寄りの位置
・前車より、少し右寄りの位置

■路上に駐車している車の、左後方のタイヤを目標に
自車の左先端と、路上駐車の左後端を、くっつけるイメージ

■幅の狭い車両通行帯を走行してみる
右折専用レーンなど。
「幅が分かりません・・・」と言われますが、車幅ギリギリの右折レーンを
皆さん、通行帯の線をハミ出さずに走行しています。つまり、車幅の感覚がアル・・・ということです。
目標(走行位置)が明確になれば、大丈夫です。車幅感覚とは、自分の走行位置を明確にすることなのです。

注意点
・目標は、数十メートル先に設定
(距離は、その時の走行速度によります。走行速度の1,5倍くらい先に設定するとよいです)
・比較対象の目標点だけを凝視しない
(比較対象は視界に捉えて意識しますが、一点を凝視していません。目標を視界に捉えつつ・・・他の安全確認も同時に行います)

>急な飛びだしや反対車線の車が怖くなり過剰反応する傾向があります
■危険を察知した場合、ハンドルで危険を避けるのではなく、減速して危険を避けるのが基本です。

■対向車が、通行帯をハミ出していない限り接触することはありません。
不安であれば、ブレーキの構えをしましょう。